2018年 06月28日

その「片付けられない」の原因は?

みなさんは「片付け」は好きですか?
大好き!という人はあまりいないですよね。
自分がやらなくてもいいのなら、なるべくやりたくない。
しかし自分しかやる人がいないので渋々片付ける…そんな人が多いと思います。
あまり好きではないけれど、これ以上行くと大変なことになる…
というレベルを各々持っていて、それに近づかないようにしている、
そんな人が多いような気がします。

しかし、世の中には所謂「ゴミ屋敷」と呼ばれてしまう家もあります。
外から見たら綺麗に見えても、中はぐっっちゃぐちゃ、
はたまた外から見てもわかるようなゴミ屋敷も、たまに見かけますよね。
以前は、ああなってしまうのは単に「だらしない人」「片付けられない人」と
思われることが多くありました。

しかし、近年の研究で、時には病気が深く関わっているケースがあることが
徐々にわかってきています。

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その病気というのが、溜め込み症(ボーダー)と呼ばれるもの。
「必要なもの」と「不必要なもの」を判断する際に、
なんらかの障害が生じている可能性が高いというのです。
確かに、ゴミ屋敷になってしまいがちな人の特徴として
「何かに使えるから」という口癖があります。
単にもったいない精神ならばいいのですが、それが行きすぎてしまうと
ものに対する強い愛着や、ただのゴミでさえも「何かに使えるかも」と考えてしまい、
必要なもの、不必要なものの判断が全くできなくなってしまうのです。

この溜め込み症の治療には「認知行動療法」という心理医療を用いることができます。
本人には病気という自覚がないことが多く、治療を拒否してしまう場合もありますが、
反対に考えてみればゴミ屋敷となってしまうのは本人の人格や性格は関係なく、
ただの病気なのだ、と考えることもできます。
本人に少しでも悩んでいる様子があるようでしたら、
近しい人がそれば病気だよ、と教えてあげることから
新たな一歩を踏み出すことができるかもしれません。

無理矢理ゴミを捨てたとしても、根本的な解決をしなければ
時間と共にまたうず高くゴミが溜め込まれていくだけ。
「もったいない」の領域を明らかに超えてしまっている人がいたら、
声をかけてあげる勇気を持っていられるといいですね。

(via かたづけ大学)

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