2018年 06月19日
かつて学校にあった「アレ」、今はない?!
大人になってから、自分の子供の学校に訪れる機会があると、
自分の子供の頃の学校と、今の子供の通う学校では、
様々な事が異なっていて、驚くことが多くあります。
一番驚くのはトイレでしょうか。
昔の学校のトイレといえば「トイレの花子さん」なんて都市伝説が出回るほど、
なんだかジメジメしていて不気味で嫌な場所、というイメージだったと思いますが、
現在の学校のトイレは綺麗で清潔なことが多いですよね。
和式トイレがあることは少なく、なんだか花子さんも居心地が悪いだろうなと
思ってしまうほど明るい場所になっています。
他にも、最近の学校には「アレ」がないことに気がつきました。
「アレ」というのは…
これです。焼却炉。
30代以上の方は学生生活の記憶の中に、
ゴミ捨て当番になるとゴミ箱をこの焼却炉まで運んでいく…
なんて思い出がある方も多いのではないでしょうか。
はたまた、親に見せたく無いテストをこっそり焼却炉に放り込んだ…
なんて思い出を持っている方もいるかもしれません。
しかし、現在の学校には、どうも見当たらない焼却炉。
何故無いのだろう…と思い調べてみると、
平成10年に「児童・生徒の健康に悪影響を及ぼす可能性がある」として、
文部科学省が全国の国公私立の小中高校におけるゴミ焼却炉を原則として
全廃する方針を示していたことがわかりました。
問題視されたのは、ゴミを焼却する際に発生する、猛毒物質のダイオキシン。
平成10年というと今から20年前となり、ダイオキシンという物質の害について
強く喚起されていた時期と一致するような気がします。
確かに、思い返してみるとゴミを焼却している最中に焼却炉に近づくと、
その強烈な匂いはもちろん、目にも刺激を感じる事もありました。
今考えるとあれはダイオキシンの影響だったのかもしれません。
そう思うと、なくなって当たり前!
というかそんな危険な装置が学校にあったなんて、
変なの〜とさえ思ってしまいますね。
今より分別に関しての意識も曖昧でしたし、
相当有害な物質があの煙突からは
放出されていたのかもしれません…
背筋がぞっとしますね。
現在の学校では、ゴミは一度構内の集積所に集められ、
その後事業系廃棄物として収集してもらっているそうです。
分別に対する意識などもそうですが「ゴミ」に対する意識の変化というのは、
時代の変化を知る上で、実は欠かせない要素なのかもしれませんね。
(via 教育家庭新聞)