2018年 10月29日

ゴミ屋敷で育った人の語る、片付けの極意とは

最近、ネットニュースで「実家」「ゴミ屋敷」というような言葉が使われている記事を
見かけることが少しずつですが増えてきたように思います。
そのような記事に対する反響もかなりあるようで、
実家がゴミ屋敷化してしまうことは、
高い確率で誰にでも起こりうることなのだと実感します。

今日紹介する、高嶋あがきさん著の『母は汚屋敷住人』は、
ゴミ屋敷に住む母親との奮闘の日々が描かれたコミックエッセイ。
そのコミカルな絵柄と結びつかない、壮絶な戦いが描かれています。

現在、日本で出版されているゴミ屋敷に関する本は、
どちらかと言うと掃除代行業者の方が書いてあるものが多く、
実際にゴミ屋敷で暮らす家族サイドから発信されたものはまだ多くありません。
テレビなどで取り上げられる際も「地域で困ったゴミ屋敷」として外側から見たものが多く、
その内側で暮らす人や、そこで育った子供がいることには触れらることはあまりありません。

著者の高嶋あがきさんは物心ついた時からゴミ屋敷で育った方。
彼女の内側から語るゴミ屋敷についての見解がとても興味深いものがありました。

何度も母親と衝突しながら、ゴミと格闘し続けた彼女がたどり着いた、
片付けの極意とは一体どのようなことなのでしょうか。
まず、ゴミ屋敷になりがちな人の特徴としては、
j部屋の広い狭いに関わらず物を目一杯溜め込んでしまうので、
あえて狭い部屋に引っ越し溜め込む量を減らすにもひとつの方法である、ということ。
そして、いくら家族がコツコツと片付けてもそれに倍する速度で物が増えていってしまうので、
様々な要素を考えると住民が不在になってから一括で処理してしまったほうがいいのかも、
ということでした。
少し非情なように感じてしまう結論ですが、家族が心を病んでしまうよりは、
ある程度距離を保つことが大切なのだと語ってらっしゃいます。

そして、整理整頓が得意な人は特に収納に注意したほうがいい、とも。
見えない物はない物と一緒、となってしまい見える部分しか意識しなくなる傾向に。
まずは、自分がどれくらいの広さの部屋で、どれくらいの物量ならば
自分で片付けられるのかをきちんと把握しておくことがとても大切です。
家が広いから…納戸があるから…などと甘えていると、
一気に物は増えていってしまいます。
どうしても片付けられない…という人は、
片付けられるキャパシティを超えた物量を抱えている可能性があります。
まずは物を減らして、自分のキャパシティを知りましょう。

インタビューの中で心強かった言葉があります。それは
「物が腐ってなければ大丈夫。片付けたいと思えるなら大丈夫」という言葉。
随分とハードルが低く感じますが、汚屋敷に住む人はそもそも片付けたくないのだ、
という高嶋さんの経験を踏まえると、確かにまだ大丈夫なんだな、と思えます。
『母は汚屋敷住人』は好評発売中。
実家の汚さなどに悩んでいる人は、一度読んでみて損はないのではないでしょうか。

(via suumoジャーナル

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